理想主義随筆

日々の随筆、散文

ミラーニューロン

当たり前だが、アウトプットというものは、何をインプットするかによって変わる。

日々、多種多様なインプットされるが、その総和がアウトプットとなる。

そして、より長い時間、より深くインプットしたものほど、アウトプットに反映される。

自分を変えたいなら、自分のインプットする情報をコントロールする必要がある。

手っ取り早い方法としては、自分が理想としない姿の人たちのコミュニティから遠ざかること。

コミュニティに属すれば、そのコミュニティの指向するインプットが、自動的におこなわれる。

理想としないインプットが自動的になされる状況は、下りのエスカレーターを登っているようなものだ。

しかも、自分も少なからずコミュニティ側に影響を与えているので、合わないコミュニティにいるとコミュニティ側の調和を乱すし、少数派がコミュニティの指向性を覆すことは困難だ。

人の脳にはミラーニューロンと呼ばれるニューロン活動があり、これによって人は周りの人と同調していく。

自分がつまらなそうにシケた面をしていたら、周りの気分を盛り下げてしまう。

人から求められるには、自分の反応が、相手にとってマイナスにならないように緊張感を持つ必要がある。

そして、自分の反応が、相手にとっていいインプットとなるような、相手の求める反応をすることだ。

そうすれば、このインプットは定期的にしたい、と無意識に感じてもらえる。

逆なら、できれば一緒にいたくない、一緒にいるとこっちまでエネルギーレベルが下がる、と無意識に避けられてしまう。

自分の理想とするコミュニティに飛び込み、コミュニティを不活性化させないように緊張感を持って生きていくことが、自分を意図的に成長させる(方向付ける)ことのできる方法の一つである。

自分の「こうなりたい」という意思だけで直接的に自分に変化を起こすのは難しいし、できたとしても時間がかかる。なぜなら先に述べたように、下りのエスカレーターを登っているようなものだからだ。

コミュニティというシステムに食らいついて、インプットを自動的に受け続けることでシステマチックに自分を変えることができる。

「自ら機会を生み出し、機会によって自らを変えよ」という有名な言葉がある。

「自分を変えるには、時間配分、住む場所、付き合う人を変える必要があり、最も無意味なのは決意を新たにすること」というような意味の有名な言葉もある。

自分を変えようと思ったら、コミュニティを変えることだ。