理想主義随筆

日々の随筆、散文

ワーキングメモリとマインドフルネス

同時に複数のことを走らせると、能率が下がっていく。
優先度が2番目以降のことは、一度メモに書いて、ひとまず優先度が最も高いことに集中する。
最優先タスクに区切りがついたら、メモを開く。
状況は常に流動的であるから、その時点で必要でなくなっているタスク・打ち手・戦略は潔く捨てる。
ここで、状況が変わっているにも関わらず、前に検討したタスクにこだわると失敗する。
現時点で必要のなくなったタスク、考え、計画は捨てる。
タスクがどんどん溜まっていくと、それが知らず知らずにメモリを圧迫することにもなる。
タスクは状況に合わせて最小限にとどめ、つねにメモリを軽く軽くし、最大のパフォーマンスを発揮させよう。
いちど検討した考えや計画、打ち手をタスクから消すのを恐れてはいけない。
メモに残しておかなくても、もし必要となれば自然と出てくる。自分の頭を信じてやらないといけない。
忘れるようなことは、どちらにしても打ち手として最適ではない。本気で最善の打ち手を考えた時、その打ち手が適しているのであれば自然と思い出す。
マインドフルネスで言う「いまこの瞬間を全力で生きる」というのも、同じことだ。
いまできることは一つ。
最優先事項を見極め、最高のパフォーマンスで取り組む。
そして次は、次の状況において最善のタスクに全力で取り組む。
メモリが軽くパフォーマンスを最大にした状態で、一つ一つこなしていくのである。
複数のことを同時に走らせると、メモリが重くなり、どれも思うように進まない。
それぞれの速度が下がる。
そうする間に状況が変わり、しかしタスクが完了しないから、最適でないにも関わらず再検討する余裕もなく、ずるずると無駄な作業をすることになる。
その場合、必ず結果が出ない。
メモリは有限、体も有限、時間も有限。
いまできる最善のことに、その瞬間、すべてのメモリを費やそう。
どうしても最優先事項が途中で変わった場合は、一時停止保存をして、一度落とす。
開いておかない。
アプリケーションで言えば、プログラムを終了させる。
それで、新たな最優先事項をこなす。
その後、状況によっては、一時停止させていたタスクが必要でなくなる場合もある。
そういう場合は、やはりこだわらず切り捨てる。
80:20という法則がある。
重要でないことというのは、結局必要がないのである。
優先度が低く、時間が足りなくてできないことは、どんどん切り捨てる。
自然と淘汰されていく。
最も重要な部分を、全力で、確実におこなう。

いま、最優先事項だと見極めたことを、集中してやりきる。
他のことをはじめない。
邪魔をさせない。
やりきる。
その集中力と瞬発力が重要である。