理想主義随筆

日々の随筆、散文

アゴラ(交流の場)を持たない組織の末路

休憩室や談話室のない企業は滅びる。

休憩室があれば、人々の交流が生まれる。そうすれば、いっしょに働いている人がどんな人なのかが分かる。それが帰属意識につながり、モチベーションとなり、企業のマンパワーが最大化する。

リクルート創始者も、企業を活性化させるには「社内イベント」「新卒採用」「人事異動」の三つが必要だとしていて、やはり人の動きや交流などを重要視している。

人と人とが有機的にネットワークを形成すれば、組織は足し算以上の価値を生み出せる。

交流がなく、それぞれが目の前の事をするだけで、与えられた以上の価値を生み出さない硬直した組織は、放っておけば死は近い。

slackなどの「交流の場」に変わるコミュニケーションツールが機能していれば話は別だが、休憩室や社内イベントなど、社員の交流が生まれる仕組みを持たない組織は遠からず滅びるし、そんな組織はそこに関わる人々を幸せにしないので滅びて然るべきである。

 

「持続的に発展する経済システムの作り方を考えてみる」
http://katsuaki.co/?p=1063

⑤コミュニケーション(参加者が交流する場がある)

最後に重要なのが、経済システムそのものに参加者同士のコミュニケーションの機会が存在していることです。人間は社会的な生き物ですから、他人との関係性で自己の存在を定義します。参加者同士が交流しながら互いに助けあったり議論したりする場が存在することで、全体が一つの共同体であることを認識できるようになります。

そのコミュケーションの場を通して、問題があったらアイディアを出し合って解決したり、1人ではできないことを共同で実現したりできるようになります。この要素が、システム全体がまとまる接着剤としての機能を発揮します。

例えば、古代ローマのフォルムや古代ギリシアアゴラなど都市の公共広場は政治や宗教的にも非常に重要な役割を担っていたことは有名ですし、WEBサービスやアプリなどを作る上でもユーザ同士が交流できる仕組みは既にお馴染みの機能になりました。会社運営や学校教育においても、参加者がコミュニケーションを絶やさないように交流会や行事が運営に組み込まれていることが多いです。