理想主義随筆

日々の随筆、散文

週休二日制は創造性を殺す悪習

意識や記憶、感覚は風化する。絶えず崩れないようメンテナンスをすることで、少しずつ大きく、あるいは洗練させていくことができる。

そのため、何かを作り上げようと思ったときは、毎日取り組まないといけない。断続的に、たとえば週末だけ取り組むといったことをしていると、いつまで経っても大成しない。少しずつでもいいから毎日やることが重要なのだ。

週休2日9:00-18:00労働プラス残業というのは、この上なく人間のクリエイティビティを殺す制度に他ならない。

週休2日というのはナンセンスで、2日丸々空くことで、仕事への意識が途切れる。当然仕事に関する知識や考えていたこと、感覚などは離散していく。非常に非効率的だ。

残業をすると、人生は腐っていく。残業なんてしていたら、それ以外のことに対する意識が断続的になりすぎて、クリエイティビティが生まれない。始めようと思い立ったものも、平日には考える暇がなく、流れが作れない。そのうち、天井の低い箱に入れられたダニ、あるいは切れない鎖につながれ続けたゾウよろしく、能力が圧殺される。学生時代に楽しんでやっていた活動も、意識を割けなすぎて感覚を失い、忘れていく。結果、休日は脈絡のないその場かぎりの刹那的な娯楽で無為に時間を過ごすことになる。まさに飼い殺しだ。

しかしそんな社会はいずれ終わるだろう。成果報酬型の働きかた、リモートワークなどが一般的になり、好きな時に好きな場所で好きなだけ働く。いいアイデアが思いついたらその場で存分にアウトプットできるし、行き詰まって少し考えを寝かせる必要があれば、切り替えて体を動かしたり、副業をしたり、趣味に時間を費やしたりすればいい。休日平日関係なくベストなタイミングでベストなアウトプットをすればいい。

型に押し込まれがんじがらめの中で苦し紛れにひねり出すアウトプットと、のびのびクリエイティビティを発揮してほかの活動とのシナジーもある中で冷静に様々な視点で生み出されるアウトプットとではもはや質の次元が違うだろう。

思考停止の産物にして非効率なルールは無くなり、無駄な労力が垂れ流されることはなくなり、人々の心に余裕が生まれ、自殺も精神疾患も無くなり、雇用形態の差も無くなり、学力社会も終わり、人々は自由に好きなことにエネルギーを使い、社会に、世界に、本当の価値が産出されて来るだろう。


週休2日、8時間労働は時代遅れ」
http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1707/13/news008.html